いた!ハヤトゲフシアリ 沖縄で初確認の侵略的外来種 OISTなど防除開始


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国道沿いの植栽にいるアリを捕獲する研究者=21日、那覇市住吉町

 沖縄科学技術大学院大学(OIST)、琉球大学、那覇市は21日、2月に県内で初確認された侵略的外来種「ハヤトゲフシアリ」の本格的な防除作業とモニタリング調査を始めた。那覇市の明治橋から那覇空港までの国道331号、332号沿いに毒餌を設置し、見つけたアリは捕獲した。事前に仕掛けていた粘着トラップも回収した。

 ハヤトゲフシアリは道路の植栽部分や道路脇の水抜き穴付近にいるのが確認された。OISTの研究者はストローのような器具を使ってアリを捕獲していた。

 毒餌は砂糖水とミールワームの2種類を用意し、巣の近くに置いた。琉球大学農学部の辻和希教授は「甘いものと肉っぽいものを別々に与えるとよく食べるという研究データがある。何を食べるか分からないこともあり、実験的な試みだ」と説明した。

 今後は毒餌の改良などに取り組みながら定期的に防除作業を進め、根絶を目指すという。