コロナ重症なのに一部を中等症に 沖縄県、国基準適用に誤り、15人から37人に修正


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 新型コロナウイルスの重症者を巡り、これまで県は県内の重症患者の基準については国と同様だと説明していたが、一部が「中等症」に含まれていた。単純な発表ミスで、重症者数は国の基準では37人となり、県発表の15人の2・5倍に達する。県は当面、県発表と国基準の重症者数を併用するとしている。

 国は重症者について、集中治療室(ICU)などに入っているか、人工呼吸器、人工心肺装置「ECMO(エクモ)」が必要な状態の場合に報告するよう求めていた。

 県はこれまでこの基準と同様の定義で重症者を数えていると説明していた。今回、数値を確認したところ集中治療室(ICU)と高度治療室(HCU)の患者を「中等症」に計上していたことが判明した。県の糸数公保健衛生統括監は「入っていると思った数字が入っていなかった。大変申し訳ないと思っている」と釈明した。

 県の警戒レベル判断指標は県発表に基づく。重症者は15人に減ったが、病床数も24床に減ったため、重症者用病床占有率は62・5%となり改めて第4段階に高まった。