那覇港は四つのふ頭で構成されている。那覇港管理組合によると、現状、1万トン級の大型船の着岸は新港ふ頭に限られている。新港ふ頭の混雑が指摘されており、浦添ふ頭地区で大型船を受け入れられる施設の開発が求められている。
管理組合が公開している資料によると、2016年~18年の3年間で、那覇港に入港した船舶数は減少し続けているが、総トン数は増加し続けている。管理組合によると、この数字は大型船の増加を示している。
現在、那覇港全体で扱われる貨物の約7割が新港ふ頭で取り扱われている。また、18年に那覇港に入港した船の数をふ頭別に比較すると、新港ふ頭に入港しているのは全体の33・6%となっている。だが入港した船の総トン数を比較すると、新港ふ頭が全体の約6割を占め、多くの大型船が新港ふ頭を利用している状況が浮かび上がってくる。
現状に対応するため、浦添ふ頭の整備が議論されている。ただ港湾計画が策定されても、すぐに浦添ふ頭の整備が行われる訳ではない。
県や管理組合によると、利用状況を判断した上で工事に入るという。