沖縄 80代コロナ患者1人死亡 4日連続、累計25人に 新規感染は34人【8月27日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は26日、新型コロナウイルスに新たに34人が感染し、那覇市在住の80代女性が死亡したと発表した。新型コロナによる死者の発表は4日連続となり、8月だけで18人が死亡、累計25人となった。県によると、死亡した80代女性は9日に抗原検査で陽性を確認し、県内医療機関に入院した。療養を続けていたが26日に死亡が確認された。基礎疾患などの情報はなく、死因は調査中。 

 26日の新規感染者のうち、うるま市在住で嘉手納基地の従業員、浦添市の県立看護大教員の感染が確認された。県立看護大の学生に濃厚接触者はいない。新規感染者のうち、11人は県内確定患者との接触が確認されており、23人は感染経路不明の「調査中」だった。70代以上の高齢者の感染は4人確認された。

 県内の医療機関が逼迫(ひっぱく)した場合の患者の県外搬送について、県の真栄城守医療企画統括監は「準備をしておく必要があるが、まだその段階ではない」との認識を示し「県内の医療機関で最大限病床を確保するのが第一だ」と強調した。直近の新規感染者が20~30人台で推移していることについては「感染経路不明の割合を減らしていく必要がある。市中感染が発生するとそこから広がってしまう」と指摘した。

 米軍関係の新規感染者はキャンプ・フォスター、キャンプ・コートニーでそれぞれ1人の感染が確認され、累計369人となった。県内累計感染者数は1977人。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は17・50人で26日連続で全国最多だった。