琉球大学人文社会学部1年の島袋鈴菜(れな)さん(20)が発案し、AI不動産(浦添市)が企画開発した「どこでもデスク」の発売が始まった。段ボール製で、組み立てや収納に優れた簡易式の机。家での仕事や作業に役立てたいと、新型コロナウイルスの影響で増える「在宅勤務」がアイデアにつながった。
価格手頃、組み立て収納楽々
新型コロナの影響で島袋さんの父親の在宅勤務が始まったことが発案のきっかけだった。家に作業用の机がないため食卓で仕事をしていたが、作業に集中できないと悩んでいたという。島袋さん自身も大学がリモート授業に切り替わったこともあり、家でも集中できる環境をつくれないかと必要に迫られ、簡易机の製作を思いついた。
島袋さんの知人を介して発案を知ったAI不動産が、同じ悩みを抱える人は多いということで商品企画に協力した。企画をもとに段ボール・パッケージ製作を手掛けるミヤギパッケージ(豊見城市)が10キロほどの重量に耐えられる製品を製造した。
組み立てや解体が簡単で、デスクは半畳分に収まる大きさのため部屋のスペースを取ることもない。素材が段ボールのため、1台3980円(税込み)と手頃な価格で購入することができる。現在はインターネットショップサイトのBASEから購入できる。
島袋さんは「まさか商品化までできるとは思っていなかった。いつ在宅勤務になるか分からない中で、収納のしやすさもポイントだ」と話した。