山川文太さん死去 79歳 詩集「げれんサチコーから遠く」で山之口貘賞受賞


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山川文太氏

 山之口貘賞受賞者の山川文太(やまがわ・もんた、本名徳田安則=とくだ・やすのり)氏が23日午前8時13分、南風原町内の病院で死去した。病気療養中だった。79歳。那覇市首里出身。自宅は那覇市首里金城町。葬儀・告別式は既に家族葬で済ませた。喪主は妻富士子(ふじこ)さん。

 2001年6月に第1詩集「げれんサチコーから遠く」(ニライ社)で第24回山之口貘賞を受賞した。同賞受賞者を多く輩出している「EKEの会」の同人だった。琉球放送報道局次長を務め、同年に定年退職した。1974年に「ワイド・ショウ」で第2回琉球新報短編小説賞佳作を受賞した。家族によると、病気療養中、第2詩集出版に意欲を示していたという。