台風9号、非常に強いまま久米島に 時間80ミリの猛烈な雨警戒【9月1日午前8時】


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台風の強風で横転し、フロントガラスが割れた軽自動車=1日午前7時56分ごろ、与那原町東浜

 大型で非常に強い台風9号は1日午前6時には久米島の西北西約60キロにあって1時間におよそ25キロの速さで北北西へ進んでいる。中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで中心から半径185キロ以内は風速25メートル以上の暴風となっている。非常に強い勢力を維持したまま東シナ海を北上する見込み。沖縄本島地方では台風の最接近は過ぎたが引き続き暴風となっており、1日夕方まで一部の住宅が倒壊する恐れもある猛烈な風の吹くところがありそうだ。沖縄気象台では2日にかけて強風に十分注意するよう呼び掛けている。

 本島地方は1日、最大風速40メートル、最大瞬間風速は60メートルとなり、雨は多いところで1時間に80ミリと息苦しさを感じるほど猛烈に降る見込み。先島諸島でも1時間に50ミリと非常に激しく降りそうだ。

 台風の接近と大潮の時期が重なっており、本島地方、宮古島地方、大東島地方では2日にかけて潮位が高くなる見込み。本島中南部では過去最大級の高潮となる恐れがあり、浸水や冠水に厳重な注意が必要だ。高潮に注意・警戒が必要な期間と予想される最高潮位(標高)は本島地方で1日昼前まで3・0メートル、1日夕方から夜遅くに2・0メートルなどとなっている。

 本島地方と宮古島地方は猛烈にしけており、波の高さはうねりを伴って本島地方は13メートル、宮古島地方は9メートルと予想されている。