虚偽申告の米軍関係者を本国送還 入国時コロナ感染判明前に移動 在日米軍


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 【東京】新型コロナウイルスの感染が確認された米海兵隊岩国基地(山口県)の関係者が日本入国の際に虚偽申告していた問題で在日米海兵隊は8月31日、フェイスブックで違反した家族を28日に米本国へ送還したと発表した。今回の該当者は今後10年間、公務員として職務に復帰できないと説明した。処分は7日の公聴会の後に決定した。

 発表によると、米軍関係者4人が7月12日、米国をたち、日本に羽田空港から入国した。日本のPCR検査を受けたが、結果判明前の13日に「レンタカーで移動する」と虚偽申告して民間機で岩国空港へ移動した。3人は陽性だった。

 沖縄県内で米軍関係者に新型コロナ感染が確認され、米軍関係者への全PCR検査などコロナ対策強化を求める声が相次いでいた中、河野太郎防衛相が虚偽申告の問題を公表し「極めて由々しき事態」と再発防止を求めていた。