児童派遣の代わりに「沖縄フェア」 山形県との交流事業


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山形県最上広域交流センター「ゆめりあ」の沖縄フェアで展示された沖縄の物産(提供)

 【沖縄】中部広域市町村圏事務組合が8月7日から、山形県の最上広域市町村圏事務組合との交流事業として「沖縄フェア」を山形県で初開催している。9月30日まで。例年は両地域の児童が互いの地域を訪問して交流しているが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて相互訪問は中止となった。そのため沖縄の特産品を送り、民謡のオンラインライブなどを通した交流に切り替えた。

 会場は山形県新庄駅に併設された最上広域交流センター「ゆめりあ」。黒糖やちんすこうなどの物産品を販売するコーナーが設置されている。7、21の両日はビアガーデンも設営された。

 9月は両地域の交流事業を振り返る写真展のほか、工芸品などの制作を体験できるコーナーも設営する。首里城の復興を願う展示も設営され、火災で焼失した首里城のがれきなどが展示される予定だ。

 来年1月にはオンラインで児童交流も予定されている。宜野湾市立大山小と金山町立金山小の児童が双方の暮らしについて学び、クイズを出し合う。

 中部広域市町村圏事務組合の座喜味保事務局長は「本年度は児童を派遣できず残念だが、新たな形で交流を続けていくことが重要だ」と話した。