石垣陸自駐屯地建設、新たに接続ゲート判明 住民説明資料に記載なし


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県道87号の開南集落側から新たに判明したゲート設置場所を確認する石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会のメンバーや周辺住民=7日、石垣市平得大俣

 【石垣】石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画を巡り、石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会は7日、開南公民館で配備予定地周辺4地区(於茂登・開南・川原・嵩田)の公民館長らと会見を開いた。建設中の駐屯地と県道87号を接続するゲートが開南集落の向かいに設置されることが新たに判明したとして、抗議声明を発表した。

 市民連絡会によると、駐屯地内の開南集落近くに配置予定のグラウンド東側に道路が整備され、県道87号とゲートで接続する。沖縄防衛局が7月3日付で市に提出した「伐採及び伐採後の造林の届出書」の利用計画図に記載があった。文書は、市民連絡会が市への情報公開請求で入手した。

 市民連絡会によると、防衛局が住民説明会で配布した施設整備概要の資料に同道路の記載はない。新たに判明した道路は、開南集落の真向かいに接続されるとみられる。

 市民連絡会は声明で「ゲートは軍用車両の出入りのための利用が予想される。周辺住民の暮らしへの影響が否めないゲートの設置などについて、説明もなく住民の合意もなく進められている」として抗議し、改めて工事中止を求めた。

 会見では防衛局への批判が相次いだほか、防衛局とやりとりを進める市にも「説明責任がある」と指摘する意見も上がった。