玉城知事「まずは基地問題を議論」河野沖縄相「英語活用論」に きょう会談


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 河野太郎沖縄担当相が17日の就任会見で「使えるリソース(資源)は何でも使うことが大事なんじゃないか」などと述べ、米軍基地を英語教育などに積極活用する考えを示したことについて玉城デニー知事は18日、「リソースとして活用する前に、米軍基地の問題と県民の歴史的、文化的、経済的な感覚をしっかりと議論したい」と述べた。その上で「何が使えるのかを真摯(しんし)に協議して良い方向に進むのであるならば、そのような対話も行いたい」とした。

河野太郎沖縄担当相との対話に意欲を示す玉城デニー知事=18日午後、県庁(代表撮影)

 また河野氏は「基地問題があるので、それを無視して沖縄振興を語るわけにはいかんと思う」などと述べ、基地負担と沖縄振興を関連付ける「リンク論」を「ひっくるめ論」との表現で述べて推進する姿勢を示した。これについて玉城知事は「(河野)大臣らしいさっぱりとした表現ではないか」と評するにとどめた。

 河野氏は19日に来県して玉城知事や赤嶺昇県議会議長らと面談する。玉城知事は2022年度からの新たな沖縄振興計画の策定に向け、意見を交わす。来県日程は日帰りで、糸満市の国立戦没者墓苑や平和の礎なども巡る。