テニスの14歳以下大会、女子ダブルス優勝は嘉数・渡久地組 男子Vは中村・喜久川組


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 テニスのダンロップジュニアテニス大会は20日、沖縄県那覇市の奥武山公園庭球場で行われ、14歳以下男子ダブルスは中村勇槻・喜久川楓ペア(Rise TC・YKCT)が優勝した。喜久川はシングルスでも頂点に立ち2冠を達成した。

 女子ダブルスは嘉数ちひろ・渡久地杜生ペア(TCμ・GenTS)が優勝した。

 12歳以下は男子が仲宗根暖日・浦崎政辰ペア(ともにユニバーサル)、女子は上地琉可・比嘉桜実ペア(Scratch Jr・CLUB DPA☆沖縄)がそれぞれ優勝した。仲宗根と比嘉はシングルスでも優勝した。14歳以下女子シングルスは宇都宮早絵(TCμ)が制覇した。12歳以下と14歳以下の上位者は来年2月予定の全国選抜ジュニア九州地域予選大会に推薦される。

◆ボレーで着実加点 中村・喜久川組
 

14歳以下男子ダブルス 安定した試合運びで優勝した中村勇槻(左)と喜久川楓ペア。ポイントを決めグータッチ=20日、那覇市の奥武山公園庭球場(新里圭蔵撮影)

 1ゲーム目をブレークし、流れを一気につかんだ。中村勇槻と喜久川楓は自ら仕掛けず、ストローク勝負に持ち込む。出方をうかがう打ち合いで、相手を崩すことに成功。リードする展開で第1ゲーム目を取ったあとは、隙を与えず5ゲームを連取し、第7ゲームで優勝を決めた。

 それぞれ得意とするボレーで着実に加点。中でも173センチでリーチも長い喜久川のボレーが光った。

 喜久川は「最初はボールをたたきに腕を伸ばすが、相手の態勢も見て前に落とすよう工夫した。持ち味が出せて良かった」と振り返った。

 一方でシングルスの喜久川は10ポイントタイブレークのファイナルセットまでもつれ、10―7で苦しみながらの優勝となった。「緊張する性格が出てしまった。ダブルスのように楽しく気持ちよくプレーできるようにしたい」とさらなる成長を誓った。

 来年2月予定の九州大会に向け、中村は「少し気が緩む時がある」と、6ゲーム目を落とした展開を反省し「それを直して強いチームと戦えるようにしたい」と気を引き締めた。 (謝花史哲)


◆シーソーゲーム制す 嘉数・渡久地組「勝てて良かった」
 

14歳以下女子ダブルス フォアハンドで打ち返す渡久地杜生(左)と嘉数ちひろペア

 6―6でタイブレークに突入し、シーソーゲームを8―6でしのいで激戦を制した14歳以下女子ダブルスの嘉数ちひろ・渡久地杜生ペア。シングルスを終えた後のダブルスの試合で、2人は疲れ切った様子ながら「負けそうなところを何とか勝てて良かった」と頬を緩ませた。

 1セットマッチの中盤のゲームでは互いにブレークを取り合う展開となった。何度も長いラリーが続き、体力的にも限界に近づいた。それでも粘り強くボールを追い掛け、有効打となるボレーを相手コートに打ち込んだ。嘉数は「タイブレークも厳しかった。第1シードで勝たないといけないプレッシャーもあった」と振り返り、優勝を喜んだ。