リウボウインダストリーと県立芸術大学による「技とアートの展示販売会」が25日、那覇市久茂地のデパートリウボウ6階催事場で始まった。技術や伝統を継承しつつ現代の感性を織り交ぜた作品を見ようと、初日から多くの客が訪れた。工房や企業の県内外27団体で構成する「琉球びんがた普及伝承コンソーシアム」も紅型作品を出展している。28日まで。
「陶芸」「染織」「織物」「漆」の4分野で、県立芸大の在学生と卒業生計33人による作品約千点を展示販売する。織物などの制作の様子を見られる実演コーナーも設けている。
陶芸にアニメなどの要素を取り入れた作品を出展した県立芸大OBの戸村勇気さん(33)は「来店者から直接意見を聞ける機会は貴重でありがたい」と話した。
琉球びんがた普及伝承コンソーシアムは、9月に立ち上げた新ブランド「najimu―なじむ―」のランチョンマットとバンブータンブラーを初めて販売した。小渡晋治事務局長は「紅型職人がデザインを提供し、監修している。これを通じて本物の紅型を知ってもらいたい」と話した。
開催時間は午前10時~午後8時、最終日の28日は午後5時で終了する。