沖縄県高校新人カヌー 與那嶺、男子K2冠 沖水勢が圧倒 松本・野嵜もC2頂点


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 県高校新人大会のカヌー競技は26日、糸満市の報得川で各種目500メートルの決勝を行った。男子カナディアンシングルは内盛真音李(沖縄水産)が2分27秒90で優勝した。同ペアは松本琉吾・野嵜駿斗(同)が2分10秒30で制した。男子カヤックシングルは與那嶺涼吾(同)が1分55秒70で頂点に立った。同ペアは與那嶺・河島飛鳥(同)が1分56秒40で制し、與那嶺は2冠を達成。女子カヤックシングルは島袋新菜(同)が3分31秒50で制した。各種目の上位者は九州高校新人大会(10月23~25日・大分県)への出場権を獲得した。同時に開かれた中学校県大会(県カヌー協会主催)にただ一人出場した平良一喜(伊良波中3年)がカナディアン500メートルで2分26秒60を記録。九州高校新人と同時開催の中学校九州大会に派遣される。


チーム全体の底上げ、目標に据える與那嶺

男子カヤックシングル500メートル決勝 力強いパドリングを見せる沖縄水産の與那嶺涼吾=26日、糸満市の報得川(喜瀬守昭撮影)

 沖縄水産の新主将に就いた與那嶺涼吾が男子カヤックで2冠に輝いた。シングルはスタートダッシュに成功し、そのまま終盤まで力強いこぎで逃げ切った。「こぎ自体はいい感じではなかった」と言うが、追い風と潮の流れも味方し好タイムを出した。

 ペアは1年の河島飛鳥と組んだ。チーム内でカヤックシングル1、2位のコンビ。この種目でも終始トップをキープし、他を寄せ付けなかった。3年生引退後の夏から共に練習を重ねてきた。相棒の河島は「呼吸を合わせることや蹴り足を意識し、いつもより力を出し切れた」と晴れ晴れしい表情だった。

 與那嶺は勝利にも表情を崩さず「早い者同士が組んでも早いとは限らない。同じ強さ、同じタイミングでこげることが大事になる」と九州大会を見据えた。

 主将としてまとめる役割も担う。「自分たちで自主的に考えて行動するチームが理想。まだまだ発展途上」と雰囲気づくりにも気を配り、チーム全体の底上げを誓った。

 (大城三太)