琉球伝統芸能デザイン研究室にグッドデザイン賞 空間作り評価 古典芸能の分野で初


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グッドデザイン賞を受けた琉球伝統芸能デザイン研究室(同研究室提供)

 琉球伝統芸能デザイン研究室(山内昌也代表理事)が1日、2020年度グッドデザイン賞を受けた。賞を運営する日本デザイン振興会が同日、発表した。琉球古典芸能に関する分野の受賞は初で、古典芸能の分野でも初めて。

 20年度グッドデザイン賞では4769件が審査対象となった。国内外のデザイナーや建築家、専門家など、各分野で活躍する94人の審査委員が審査を行い、1395件の受賞が決定した。県内からは同研究室の他に5件が受賞した。

 同研究室は昨年4月に、琉球王朝時代の高貴な「うとぅいむち(おもてなし)」をよみがえらせることを理念に掲げ設立された。少人数・小空間で上質な琉球芸能の提供と人材育成を目的とする。審査員は選評で伝統芸能の保存継承の課題や、同研究室が取り組む上質な空間作りに触れ「(琉球芸能を)体験する側の視点を持って一歩を踏み出した」と評価した。