東京バス、糸満―那覇の運行スタート 南部の活性化に期待


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新路線「ハーレーエクスプレス」のバスの前で記念撮影する人たち=4日、糸満市役所

 【糸満】東京バス(東京都、西村晴成代表)は5日、糸満市役所と那覇市の国際通り入り口を結ぶ路線バス「ハーレーエクスプレス」の運行を開始した。4日、関係者ら約50人が集まり、糸満市役所前で開設記念式と試乗会があった。

 同社の路線は那覇空港と豊見城市のイーアス沖縄豊崎を結ぶ「ウミカジライナー」に続き2路線目。記念式で西村代表は「沖縄の公共交通の利便性を向上し、糸満市をはじめとした南部地域の発展に尽力したい」と意気込んだ。県の謝花喜一郎副知事は「車内全体に抗菌コーティングなどを施し、新型コロナウイルスの感染防止にも取り組まれていてとても心強い」と語った。

 糸満市の當銘真栄市長は「今後、市民の公共交通の利便性や市の活性化につながる」と期待した。

 試乗会では実際に糸満市役所から「道の駅いとまん」を経由して国際通り入り口まで運行。運転手の丁寧な声掛けや案内、揺れの少ない運行に乗客は喜んだ。試乗した60代の女性=豊見城市=は「抗菌コーティングや自動的な換気の入れ替えなど、安心して乗車できる。バスの窓から見える景色もきれいで素晴らしい」と笑顔で語った。

 「ハーレーエクスプレス」は平日は上下とも1日12便、土日祝日は糸満向けが13便、那覇向けが12便運行する。

 料金は糸満市役所―国際通り入り口で大人550円、子ども280円。東京バスと沖縄都市モノレール(ゆいレール)全線で使える共通一日乗車券も5日から発売している。発売は来年3月31日まで。