金井、大城美が3位発進 女子ゴルフかねひで美やらびオープン


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 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のステップ・アップ・ツアー「かねひで美やらびオープン」(主催・JLPGA、共催・金秀グループ、かねひで美やらび実行委員会)が8日、名護市のかねひで喜瀬カントリークラブ(6552ヤード、パー72)で開幕した。

 香妻琴乃が5アンダーで首位に立った。県勢は金井智子(MY ASSOC Inc.)と大城美南海(フリー)がトップと4打差の1アンダーで3位と好発進した。川満陽香理(GOLF5)がイーブンパーで8位、アマチュアの新城莉李亜(宜野座高出)が1オーバーの15位と続いた。与那覇未来(フリー)は2オーバーの20位につけた。プロ、アマ合わせて97人が出場。比嘉里緒菜は体調不良のため欠場した。9日に予選第2ラウンドがあり、上位50位タイまでが10日の決勝に進む。新型コロナウイルス対策のため試合は無観客で開催された。

ベテラン金井、強風なんの

9番 風を読みアプローチショット放つ金井智子=8日、名護市喜瀬のかねひで喜瀬カントリークラブ(新里圭蔵撮影)

 金井智子が「風の強さは気にならなかった」と1アンダーの3位と好発進した。自身にとって今季初戦。左に引っかけ気味のティーショットが原因で、3、4番を連続ボギーとしたが、「体が開いていた」とスイングの際に生じる上下半身の動きのずれを修正し、尻上がりに調子を上げた。

 パットも好調だった。「勝手に転がって入ってくれた」とグリーンの速さを味方に付けた。15番、18番では残り5メートルの下りのラインをうまく読んで沈めバーディーを奪うなど後半を4バーディー、1ボギーで回りスコアを伸ばした。

 喜瀬CCは苦手意識があったというが、今年6月に好スコアをマークした。「2アンダーで回り、良いイメージができていた」と、この日も納得の内容だった。37歳のベテラン。「今が1番楽しい。パープレイを心掛けたい」と控えめながらも上位を狙う。
 (大城三太)


大城、辛抱強くまとめる

 

9番 芝を読みパット放つ大城美南海

 スタート時には小雨がぱらつき、台風の影響で強風が吹き荒れたコンディションにも大城美南海は1アンダーと辛抱強くスコアをまとめた。3位の好位置につけ「初日にしてはいい滑り出し」と自身を鼓舞するように語った。

 3月末に右足の指を骨折した。筋力トレーニングに励む日々が続いたが、逆にドライバーの飛距離が伸びるきっかけになった。それまでの230ヤードから10~20ヤードほど先にボールを運べるようになった。ただティーショットの不安定さに課題がある。「ラフからのショットが多く、バーディーチャンスが少なかった」と表情はさえなかった。

 後半はリズムに乗り、最終18番では残り5メートルのバーディーパットを沈めた。「最後のバーディーは大きかった」と2日目に向けて勢いづく。「最終日に優勝を狙える位置にいたい」と瞳の中に静かな闘志を燃やした。
 (大城三太)


▽かねひで美やらび第1日成績(6,552ヤード パー72)

(1)香妻琴乃    ―5 67 (35 32)
(2)西木裕紀子   ―2 70 (34 36)
(3)槙谷香     ―1 71 (36 35)
(3)大城美南海      71 (36 35)
(3)金井智子       71 (38 33)
(8)川満陽香理    0 72 (36 36)
(15)☆新城莉李亜 +1 73 (34 39)
(20)与那覇未来  +2 74 (37 37)
(59)上原美希   +6 78 (41 37)
(59)☆島袋ひの     78 (39 39)
(80)小宮満莉花  +8 80 (38 42)

(☆はアマチュア)