県内コロナ20人感染 病床確保レベル引き上げ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県は10日、新たに10代から80代の20人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。10日時点で入院中は168人、宿泊施設や自宅療養なども含めた療養中患者は計268人に上る。県の病床確保計画では、県内の入院患者数が150人を超えた際に医療フェーズ4への引き上げを検討するとしており、9日付でフェーズ3の後半からフェーズ4に引き上げた。

 フェーズ4への引き上げは9月22日以来。新規感染者数が連日20~30人前後で推移し入院患者数が増加したことを受け、病床をフェーズ4の312床まで確保するよう県内各医療機関に依頼した。県の病床確保計画は、入院患者数に応じて5段階を設定。最高レベルのフェーズ5では確保病床数を430床としている。

 10日時点の病床数は260床で病床占有率は64・6%と、感染蔓延(まんえん)期に近づいている。

 7日に新規感染者として発表した20代女性は、9日のPCR検査で陰性が出たため感染者数から取り下げ、累計の感染者数は2729人になった。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は11・67人と、8日連続で全国最多だった。米軍関係の新規感染者はゼロだった。