世代や地域越え心一つ  中城ジュニアオーケストラ  結成40年、磨くハーモニー


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
新団員19人を加えて演奏する中城ジュニアオーケストラのメンバー=3日、中城村の中城小学校ひかりホール

 【中城】「キビ畑の中のオーケストラ」の愛称で親しまれる中城ジュニアオーケストラが結成40年を迎えた。第40期19人の入団式が3日、中城小学校ひかりホールで開かれた。年齢や地域の垣根を越えて奏でるハーモニーの魅力を訴え、40年の節目に弾みをつけようと気持ちを新たにした。 

 入団式では、佐渡山安哉さんの指揮で、オーケストラと新団員がバッハ「メヌエット」とジブリ映画「となりのトトロ」のオープニングテーマ「さんぽ」を演奏した。

 新団員の高校生のソロで、パガニーニのバイオリン協奏曲第1番から第3楽章をオーケストラの伴奏で披露。「ちょっと失敗したけど、みんなで一つの曲を作り上げていくのが好きです」と、演奏を楽しんだ様子。

 この日、72歳の誕生日を迎えた佐渡山安信団長は「184人の卒団生や保護者、地域に活動を支えてもらいながら受け継がれてきた音楽の力は大きい」と話し、設立当初からの恩を忘れず今があることに感謝することを伝えた。

 4月に予定していた入団式、5月の母の日公演、8月の創立40周年記念公演が新型コロナウイルス感染拡大のため中止となり、活動や発表の機会を失った。来年に延期された創立40周年記念公演などに向け、笑顔で抱負を語った。

 現在団員を募集している。練習日は毎週土曜午後2時~5時、中城小ひかりホールで。初心者歓迎、楽器の貸与あり。
 (儀間由紀美通信員)