首里城再建に1億円を県に寄付 イオン系の公益財団法人「地元企業として支援」


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首里城再建に向けて玉城デニー知事(右)に1億円の寄付目録を手渡す公益財団法人イオンワンパーセントクラブの横尾博理事長(中央)とイオン琉球の佐方圭二社長(左)=20日、県庁

 イオンの首里城復興支援プロジェクトの一環として、公益財団法人イオンワンパーセントクラブの横尾博理事長らが20日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、県に1億円を寄付した。同クラブは今年を含め、2024年までの5年間で合計5億円を寄付するとしている。

 同クラブは、イオングループの主要企業が税引き前利益の1%を拠出し、地域社会の持続的発展などの事業に取り組んでいる。横尾理事長は「沖縄の心そのものであり、日本を代表する平和の象徴で文化発信の場の首里城なので、1日も早く復興してほしい」と語った。イオン琉球の佐方圭二社長は「地元企業として、取引先と協力して沖縄経済を盛り上げながら再建を支援していきたい」と話した。

 玉城知事は「寄付だけでなく、沖縄の物産振興にもいつも支援してもらっている。本当に感謝している」と話した。

 イオン琉球はイオン南風原ショッピングセンターで20日~11月15日、地域の子どもたちによる首里城正殿の塗り絵などの展示会を開催する。公益財団法人イオン環境財団も12月から、イヌマキ(チャーギ)の苗木を地域住民に配って育ててもらう「苗木の里親プロジェクト」を始める。