やんばるの星空伝えよう ガイド養成講座、30人が参加 国頭村


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宮地竹史さん(右端)の解説を聞いて天体望遠鏡で星を観察する受講者たち=14日、国頭村の村森林公園

 【国頭】国頭村の星空文化を伝える地元の星空ガイド育成を目指す「くんじゃん星の会ガイド養成講座」が14日、国頭村森林公園などで開かれた。座学、野外で星空観察を実施し、流れ星や天の川を目にした約30人のガイドの卵たちは「この場所でこんなに(星が)見られるのか」と、地元の魅力を改めて認識した様子だった。

 受講者は沖縄では88星座のうちの84星座が観察できることや、「にぬふぁぶし(北極星)」「てぃんがーら(天の川)」などの独自の呼び方があることなど、沖縄特有の星空文化を学んだ。

 参加した仲原親太さん(36)=同村辺土名=は「一等星がここまで見られるのは意外だった」と驚いた様子。

 講師を務めた元石垣島天文台所長の宮地竹史さんは「沖縄に来ないと見られない星がたくさんある。やんばるの星の素晴らしさを子どもたちに伝えてほしい」と期待した。村役場企画商工観光課の仲栄真智参与は「世界自然遺産登録など今後に向け、森だけじゃなく国頭の星空の魅力も伝えていきたい」と力を込めた。