楓空さん、きょう手術 支援組織「乗り切ること願う」


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金城 楓空さん

 【中城】小児がんでは希少な「腹膜悪性中皮腫」と闘う金城楓空さん(10)=沖縄県中城村=が22日、東京都の国立国際医療研究センターで手術と治療を受ける予定だ。支援組織「ふうあの会」は21日、フェイスブックで多くの募金に感謝し、楓空さんが「つらい手術や術後の療養生活を乗り切ってくれることを願っている」とコメントした。

 楓空さんは13日に上京し、さまざまな検査を受けている。手術に向け、医療スタッフが楓空さんの体と心の準備を慎重に進めているという。手術は腫瘍のある臓器などを切除する「完全減量切除」と、腹腔(ふくくう)内に抗がん剤を循環させる「術中腹腔内温熱化学療法」を実施する。切除だけで平均12時間もかかるとされる。

 ふうあの会は「長時間に及ぶ手術は、小さな楓空さんの心身にとって大きな試練となるが、皆さまの温かい寄付や声援は彼女を勇気づけている」と述べた。

 募金は16日に目標額2千万円を超える3757万128円が集まった。12月25日まで募金は続ける。同会には、メールや電話などで県内外から多くの応援メッセージが寄せられている。