やんばるの自然から共生学ぶ オンラインでフィールドツアー 星槎国際高


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カメラに向かって自己紹介をし、画面を確認する教員と生徒ら=11日、那覇市大道の星槎国際高校那覇キャンパス

 広域通信制の星槎大学と星槎国際高校の学生と生徒らは10、11の両日、オンライン・フィールドスタディー「やんばるの森と海と人に学ぶ自然との共生」を、那覇市大道にある同校那覇キャンパスで開いた。高大連携科目で、星槎大学の鬼頭秀一教授や貝の専門家の名和純さんら講師は高校生、大学生に講義をした。名護市辺野古の平和の塔や貝と言葉のミュージアムなどと中継をつなぎ、名和さんや浦島悦子さんらが新基地反対運動や海岸の自然環境などについて話をした。

 11日は星槎大学の仲程信哉さん(18)が「津堅島の貝から見る海の環境」について発表した。仲程さんは津堅島の貝と海中道路の干潟の貝を採取し、生息種を調べた。那覇キャンパスと沖縄学習センターに通う生徒による首里城再建に向けた活動についての発表もあった。

 自然と共生するために必要なことについて学び、考えることを目的に、大学は2017年から毎年、本島北部でフィールドワークを実施してきた。

 新型コロナウイルスの影響で今年は沖縄訪問が困難となったため、那覇キャンパスや沖縄学習センターに通う一部生徒らが北部を訪れて中継する方法で実施した。