2020年度県高校新人体育大会バドミントン競技は23日、那覇市民体育館で行われ、女子ダブルスで新垣瑠香・奥間凜香組(沖縄水産)が2―0で金城未歩・伊敷妃菜美組(同)を退けて優勝した。新垣は2連覇した。
男子ダブルスは與儀天友・仲里悠平組(南風原)が2―0で仲嶺瑠悟・金城光希組(沖縄水産)を下し2連覇した。
優勝ペアと第2代表決定戦を制した女子の金城・伊敷、男子の仲村尚泰・下地愁斗(沖縄水産)の両ペアは九州選抜大会(12月18~21日、宮崎県)の出場権を得た。
バトミントン競技は24日から26日にかけて、団体戦とシングルスが行われる。
同門対決接戦制す 新垣・奥間
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沖水対決となった女子ダブルス決勝。第1ゲームで新垣瑠香・奥間凜香組は金城未歩・伊敷妃菜美組に19―13とリードしながら「決め急いだ」と6連続ポイントを許し追い付かれる。ここで「ゲームの始まりをイメージした」という奥間。20―20のジュースにもつれ込む中で攻勢に転じ1ポイントを奪うと、最後は緩急をつけた連続スマッシュで前衛にできたスペースにドロップさせ接戦を制した。
第2ゲームは後衛の新垣がスマッシュを打ち、甘い返しを前衛の奥間が決める理想の展開。新垣は「コートがよく見えていた」と、正確に打ち込み相手を揺さぶった。21―13で快勝し、新垣はダブルスで2連覇した。
4人の中では1年後輩の奥間は、中学2年生の時に県選抜に選ばれ、強化練習で出会った3人に憧れて進学した。「中学時代なら決まっていたスマッシュでも返される」。レベルの高い環境で切磋琢磨(せっさたくま)し合い、8月の県総体では団体優勝を果たした。
24~25日の団体戦に向けても「全試合3―0で勝つ」と意欲を見せた。
(古川峻)
挑戦者の気持ちで 與儀・仲里
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男子ダブルスは與儀天友・仲里悠平(南風原2年)が2連覇した。優勝を決めると2人は静かにハイタッチし、会場からの拍手にはにかんだ。エース與儀は「挑戦者の気持ちだった。ほっとしている」と笑みを浮かべた。
第1ゲームは相手に一度もリードを許さなかった。與儀が「無理はしない」と粘り強くラリーで守りつつ、甘い返球を狙い澄まし、スマッシュでポイントを重ねた。第2ゲームは5―6と接戦の場面で仲里がネットすれすれのサーブを決め主導権を握って一気に6連続ポイント。そのまま逃げ切った。
2018年県中学総体シングルス、ダブルスでそれぞれ優勝した2人。進学後に右利きの與儀、左利きの仲里でペアを結成した。シングルスでは上位で戦うライバル関係でもある。シングルスに向け、優勝候補の與儀は「貪欲に挑みたい」と油断はない。仲里は「一戦一戦集中し2位以上に入りたい」と抱負を述べた。