沖縄セルラー電話(湯淺英雄社長)は23日、2021年3月期の中間連結決算(20年4~9月)を発表した。売上高に当たる営業収益は前年同期比4・8%増の350億3千万円、経常利益は同5・0%増の78億6300万円、純利益は同5・7%増の54億5500万円で3期連続の増収増益となった。携帯端末販売数が減少したが、新規事業のauでんき、海底ケーブルの運用益で収益を伸ばした。営業収益、営業利益、純利益はいずれも中間期で過去最高を更新した。
渡具知武之経営管理本部長は「既存事業の減収を新規事業でカバーしたが、下期は新型iPhone(アイフォーン)発売による販促費の増加、政府の値下げ要請への対応を控え、先行きは楽観視できない」と述べた。
格安スマートフォンサービスを提供するUQモバイル沖縄と合わせたモバイルの総契約数は前年同期比2・5%増の73万6千件だった。UQモバイルが同34・2%増と大きく伸ばした。純増数は同8・3%増の9100件。解約率は前年同期より0・1ポイント減少し0・58%だった。
1人当たりの月額料金を示す総合ARPA(アーパ)は同1・9%増の7126円だった。光通信サービスの回線は純増数が前年同期比2・1%減の4600件だが、通期予想の5千件に対し、92%の進捗(しんちょく)率で好調に推移している。