読谷村出身の移民した人々 戦時中や終戦後など現地での体験を紹介


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム

 【読谷】10月30日の「世界のウチナーンチュの日」に合わせ読谷村の世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアムは企画展「移民・出稼ぎと戦争~ユンタンザンチュの歩みから~」を開催している。世界各地へ羽ばたいた村民(ユンタンザンチュ)の戦時下の状況に焦点を当てるとともに、故郷沖縄の人々とのつながりも振り返る。11月29日まで。

読谷村民の主な移民先ごとに区切り、現地での生活や状況を紹介するパネル=19日、読谷村座喜味

 外務省の記録によると、読谷村の移民は1904年、炭鉱で働くためメキシコへ渡った2人が最初だという。戦時中に村民が現地でどのような状況下に置かれていたかを振り返る。1990年代に聞き取りした現地での戦争体験を紹介しているほか、終戦後の引き揚げや、それに伴う人口増加、食糧問題への対応策として実施された離島への開拓移住についても掘り下げる。ハワイ捕虜収容所での県人の状況に迫るパネルも展示する。

 入場無料(常設展は有料)。水曜休館。問い合わせは(電話)098(958)3141。