ユリの球根植え、ギネス認定 沖永良部 1時間で1万5690球


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ギネス世界記録達成を喜ぶ参加者ら=18日、鹿児島県和泊町

 【沖永良部】100余年の歴史を持つテッポウユリの産地として知られる鹿児島県沖永良部島で18日、1時間にできるだけ多くのユリの球根を植えるギネス世界記録への挑戦が行われた。参加した地元の小中高校生ら157人で、これまでの記録を2800球以上も上回る1万5690球の球根を植え、見事、ギネス世界記録に認定された。

 「1時間に植えた花の球根の最多数」の世界記録更新を目指すこのイベントは、和泊町連合青年団が主催。進学などを理由に来春島を離れるかもしれない町内の小学6年生、中学3年生と島内の高校3年生のための思い出作りにと企画された。

 開催にあたりオリジナルTシャツを製作、販売し、その売り上げをギネス記録申請費用などに充てた。

 挑戦終了後、ギネス世界記録公式認定員から新記録達成が言い渡されると、同青年団団長の喜井泰貴さん(30)は涙で声を震わせた。「何事もチャレンジすることに意味がある。都会に出ても沖永良部島で育ったことを誇りに、夢に向かって進んでほしい」と児童生徒らにメッセージを送った。
 (宮澤夕加里通信員)