9月景気「下げ止まり」 りゅうぎん総研 4ヵ月連続判断維持


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 りゅうぎん総合研究所(照屋保社長)は29日、9月の県内景気動向を発表した。消費増税前の駆け込み需要があった前年からの反動減や、新型コロナウイルス感染症の影響で消費関連が弱含んでいるほか、建設も民間工事に一服感がみられることなどを踏まえ、4カ月連続で「県内景気は下げ止まりの動きがみられる」と判断した。

 【消費関連】百貨店売上高は感染症の影響や台風接近の休業もあり、前年同月比44・0%減だった。スーパー売上高(全店ベース)も同5・6%減と11カ月ぶりに前年を下回った。新車販売台数は同11・4%減の4201台となった。

 【建設関連】8月の建築着工床面積は住居用が減少し、前年同月比20・4%減だった。新設住宅着工戸数は同41・0%減。県内では分譲の木造戸建て住宅が増加していたが、8月は前月までの傾向と比べて件数が少なかった。

 【観光】主要ホテルの客室稼働率は前年同月比47・2ポイント低下し、24・8%だった。このうち那覇市内ホテルの稼働率は18・9%、リゾート型ホテルは27・3%。担当者は「利用者が非日常を求めて、リゾートホテルを選択する傾向がみられる」と分析した。