沖縄、与那国で初のコロナ感染確認 90代の患者2人死亡 新たに32人、米軍は11人感染


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 沖縄県は29日、同じ病院に入院中だった南城市と糸満市の90代の女性2人が新型コロナウイルスに感染し、死亡が確認されたと発表した。累計の死者は60人となった。同日の県内の新規感染者は20代から90代までの32人で、与那国町でも初めて感染者が確認された。米軍から県に対し、キャンプ・シュワブでの11人の感染も報告された。米軍関係で2桁の感染者が出るのは8月29日以来。

 県によると、亡くなった女性2人は別の疾患で入院中にPCR検査で陽性となっており、院内感染とみられる。南城市の女性は26日に、糸満市の女性は27日に死亡が確認された。

 29日発表の32人のうち、与那国町で感染が判明したのは同町在住の70代女性で、県は感染経路について調査中としている。県内の累計感染者数は3277人。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は16・13人で、27日連続で全国最多だった。

 11人の感染が報告された米軍関係者については、検査件数が945件と通常より多かった。米本国などからの部隊の移動に伴うものかどうかは不明。