情報通信の見本市「リゾテック」が開幕 新生活様式のIT対応、42団体が出展


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ブースで商談をする企業関係者ら=29日午後3時半ごろ、宜野湾市真志喜の沖縄コンベンションセンター展示棟

 ツーリズムEXPOジャパンの併催イベントとなる、IT見本市「リゾテックオキナワ おきなわ国際IT見本市」(同実行委主催)が29日、沖縄コンベンションセンター展示棟で始まった。11月1日まで。県内外から42団体が出展し、自社の情報通信技術を紹介したほか、商談会も行われた。オンライン展示会も開かれている。

 今年2月のプレ大会に続く2回目の開催。今回は新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」に対応した技術や、社会課題を解決するソリューションが集まった。開会式で稲垣純一実行委員長は「新しい日常で安心安全を守りながら経済活動をするために、ITの利活用がこれまで以上に求められている」と開催意義を強調した。

 ソフトウエア開発のアルク(大阪)は介護記録支援システムを紹介。体温や血圧、酸素飽和度などバイタルサインの記録を自動化することで、介護や看護の業務負担を軽減する。沖縄事業所の奥村宗泰主任は「小規模の介護施設はIT化が進んでおらず、人手不足も深刻。必要としているところに使ってもらいたい」と話した。

 SDGsをキーワードに教育旅行メニューを提供しているエコツーラボ(宮古島市)は、8KVRビデオで撮影した映像を使った仮想修学旅行を提案。猪澤也寸志代表は「リアル体験もいいが、バーチャルだと海の中の潜れないところの映像も体験できる」と利点を挙げた。

 来場者は一つ一つのブースを回り、担当者からサービスの説明を受けた。飲食店経営の女性(30)は「記事などで知っているサービスもあったが、実演してもらうことで使ってみるイメージが湧いた」と話した。