親川富蔵さん死去 95歳 社会福祉協議会の中核的役割を担う


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親川富蔵氏

 琉球政府時代から社会福祉協議会の中核的役割を担い、市町村社協の設立・育成に貢献した親川富蔵(おやかわ・とみぞう)さんが27日午前11時46分、心不全のため那覇市内の病院で死去した。95歳。大宜味村生まれ。告別式は30日午後2時から同45分、那覇市銘苅3の22、サンレー那覇北紫雲閣で行われる。喪主は妻久子(ひさこ)さん。

 親川さんは1951年に県社会福祉協議会(県社協)の前身、沖縄群島社会福祉協議会の書記を務めた。設立間もない同協議会にとって財源確保が最も重要として、一口50円(B円)の会員募集、共同募金事業の創設や中央募金会への援助要請のほか、本土在県人に寄付を募るなど尽力した。

 県社協の常務理事兼事務局長となった68年には、市町村社協の基盤強化を図るため各市町村を巡回し育成に努めた。77年厚生大臣賞。2000年に琉球新報賞。01年に県功労賞を受けた。