剣道、大道(興南)と柏木(小禄)初制覇 県高校新人大会


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 県高校新人大会は31日、柔道や体操、バスケットボールなど14競技が各地で行われた。剣道は男女個人があり、男子で興南1年の大道祐京、女子は小禄2年の柏木心が初の頂点に立った。

面を打ち込んで攻めつつ、胴をうかがう興南1年の大道祐京=10月31日、興南高校

1年生大道、快進撃

 接近から後方への離れ際を逃さなかった。大道祐京(興南1年)は相手の手元が上がったのを見定め、鮮やかな引き技の胴で1本を奪い、初優勝を飾った。1回戦突破後、シード選手も次々と破っての勝ち上がりだった。高校初の公式戦で快進撃を見せ「試合に出させてもらったチャンスを無駄にせず、優勝できてうれしい」と喜んだ。

 決勝で当たった伊佐幸己(小禄)には、つばぜり合いから離れる時に竹刀を持つ手が上がることがあると感じ、そこに隙ができると確信した。延長の展開も想定通り。相手に面を意識させる戦いを演じ、素早い動きの引き技で、この試合初めて出した胴打ちを決めきった。

 小学1年で剣道を始めた。団体優勝は数回経験してきたが、個人優勝は中学2年時の同学年大会のみ。上級生がひしめくトーナメントで快挙を成し遂げ「丁寧に試合できたのが良かった。九州は全国的にも強い選手が多い。きょうのように気を抜かずに戦いたい」と力を込めた。
 (謝花史哲)

冷静に根気強い試合運びで相手の隙をうかがう小禄2年の柏木心(右)

柏木、県総体と2冠

 7月の県高校総体で2年生ながら格上選手らを撃破し、個人戦を制した柏木心(小禄)が、その実力を発揮して優勝を果たした。期待へのプレッシャーから解き放され「優勝できてほっとしている」と満面の笑みを見せた。

 初戦から全てで延長戦を勝ち抜いた。決勝は延長も終了間際の7分36秒。小手で相手の体勢を崩す、「ここしかない」と見計らって攻め立てると、後打ちの面で試合を決めた。疲れはあったが、切り替えと根気強さで丁寧に試合を組み立て勝機を見いだしたという。

 (興南高体育館)
 【男子】
▽個人準々決勝
大道祐京(興南) コ― 知念青海(昭薬付)
与那嶺志希(興南) メメ― 吉澤慎太朗(那覇)
伊佐幸己(小禄) ココ― 伊佐愛豊(昭薬付)
新城李成(興南) コ― 山里歩武(嘉手納)
▽同準決勝
大道 コ― 与那嶺
伊佐 ドコ― 新城
▽同決勝
大道 ド― 伊佐

 【女子】
▽個人準々決勝
柏木心(小禄) メ― 内原有彩(昭薬付)
又吉可奈子(小禄) メ― 島袋百々夏(興南)
海江田愛(興南) メ― 嘉数乃子(那覇)
備瀬唯乃(興南) コ― 大浦朋香(小禄)
▽同準決勝
柏木 メ― 又吉
備瀬 ドメ― 海江田
▽同決勝
柏木 メ― 備瀬