学術会議の任命拒否「学問の独立侵害」 うるま市具志川9条の会が抗議


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市民に向け、日本学術会議の会員任命拒否の問題点を指摘するうるま市具志川9条の会=1日、うるま市の松原団地前

 【うるま】菅義偉首相による日本学術会議の会員任命拒否問題を受け、うるま市具志川9条の会は1日、うるま市の松原団地で抗議活動を行った。任命を拒否された6人が、安全保障関連法などに反対していたことに触れ「政府に反対する人を除外するやり方は独裁政治につながる」と声を上げた。

 参加した約20人が、各世帯を回り任命拒否の撤回を求める署名も呼び掛けた。留守の世帯にはチラシを投函(とうかん)した。文書では「(任命拒否が)学問の自由と独立に対する侵害に当たる。国民に計り知れない損害をもたらしかねない」と批判した。

 具志川9条の会の宮城英和事務局長は「政治による学問への、あからさまな介入だ。菅首相の官房長官時代からの強引な手法がますます顕著になってきた」と問題視した。