琉球王朝の栄華、厳かに 3年ぶり古式行列 首里城で縮小開催 


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厳かに行われる古式行列=3日午前、那覇市の首里城公園

 第55回「琉球王朝祭り首里」(首里振興会主催)が3日、那覇市の首里城公園で開かれた。

 祭りのメーンイベントとなる古式行列は3年ぶりに行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、国王・王妃、摂政・三司官など30人程度が首里城の奉神門から守礼門までを練り歩く、例年とは異なる形式となった。

 古式行列は2018年は雨天で中止、19年は首里城火災の影響で中止となった。3年ぶりの古式行列を一目見ようと、地元住民や観光客が詰め掛け、にぎわった。

 今年の同祭りは新型コロナウイルの感染拡大防止のため、旗頭・獅子舞ガーエーや祝賀パレード、伝統工芸物産展は中止となるなど、規模を縮小して開催した。古式行列は本来、王国時代に国の安泰と豊作を祈願するために、国王が正月に円覚寺、天王寺、天界寺を参詣する儀式「国王御三ヶ寺参詣行列」を再現している。今回は規模を縮小し、首里城内で行われた。

 首里振興会の首里振興会の玉那覇美佐子理事長は「本当に開催できて良かった。今はとても大変な時期なので、沖縄の力になればいい」と感慨深げに語った。

【琉球新報電子版】