琉球大・今村准教授に女性研究者賞 日本糖尿病学会


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2020年度日本糖尿病学会女性研究者賞を受けた、医学研究科の今村美菜子准教授=10月28日、西原町の琉球大学

 琉球大学大学院医学研究科の今村美菜子准教授がこのほど、2020年度日本糖尿病学会女性研究者賞を受けた。10月5~16日にオンラインで開催された第63回日本糖尿病学会年次学術集会で授与式があり、受賞講演を行った。琉球大学が10月28日に発表した。

 今村准教授は、糖尿病の遺伝に関する研究「ヒトゲノム解析研究による2型糖尿病および糖尿病合併症の病因解明と新規治療法探索」が評価された。研究では解析した全遺伝情報(ゲノム)から、2型糖尿病の発現予測や新しい治療法の開発に取り組んだ。

 大学の医学部先端医学研究センターが実施する、沖縄バイオインフォメーションバンク事業の一環で、生活習慣病の全遺伝情報(ゲノム)を解析する研究も行う。今村准教授は「これまでの研究内容が評価されてうれしい。今後、沖縄県民の健康長寿復活に向けて肥満や生活習慣病の遺伝的背景を明らかにしたい」と話した。

 女性研究者賞は、糖尿病に関する顕著な研究業績を残した女性会員を表彰することを目的に、19年度に新設した。今年で2回目。