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大宜味村内のバナメイエビ養殖場で甲殻類の伝染病「急性肝膵臓(すいぞう)壊死(えし)症(AHPND)」が発生した件で6日、県は周辺海域で採取したエビをPCR検査した結果、感染は見つからなかったと発表した。発生養殖場から未消毒の排水が一時期、海に流れていたことから、県は周辺海域の調査を進めていた。
県農林水産部の仲村哲農漁村基盤統括監は「(周辺海域に影響はないという)専門家会議の結果を裏付けられた。県民の安心につながるものと考えている」と話した。県は専門家や関係団体の意見を基に、今後も調査の継続を検討する。
県は10月31日、塩屋湾の3地点で約130尾のエビ類を捕獲し、うち39尾を抽出して県水産海洋技術センターがPCR検査を行った。検査結果は全ての検体で陰性だった。
県によると、発生養殖場の関連施設の消毒は完了した。エビを養殖していた水槽の水は消毒した上で海に流す予定だが、地域住民の理解を得るため、大宜味村などが主体となって地域説明会を開く予定。
また、県内のエビ養殖場からAHPNDの検査を求める連絡が数件来ており、県は日程調整などを進めている。感染を疑う症状は報告されていない。