870人、ペダルで駆ける仮想空間 ツール・ド・おきなわで新レース


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中継会場でレースに参加した(左から)新城銀二選手、内間康平選手、高岡亮寛選手ら=8日、名護市の北部会館

 【名護】新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止した、第32回「ツール・ド・おきなわ2020」(主催・NPO法人ツール・ド・おきなわ協会、北部広域市町村圏事務組合)の市民レース代替イベント「バーチャルロードレース」が8日、オンラインで開催された。5種目に国内外から計870人が参加した。

 仮想空間でレースができるアプリ・ZWIFT(ズイフト)を使い、レースの模様を動画投稿サイト・ユーチューブで配信した。参加者はバーチャルのレース空間を共有し、自宅などで自転車をこいでタイムを競った。

 名護市の北部会館に設けられた中継会場では強豪4選手が対戦に挑んだ。男子チャンピオンロードレース210キロで昨年2位だった内間康平選手=浦添市=は、50キロを走り切り「姿が見えない分、相手の力も見えにくかった」と振り返った。

 実行委員会は来年以降も大会前の練習会などに仮想空間を活用する考えだ。実行委の知念正和会長は「将来的に大会の一つのカテゴリーとして、バーチャル部門を設けられるといい」と話した。