沖縄総合事務局は10日、第38回国有財産沖縄地方審議会を那覇市第2地方合同庁舎で開き、宜野湾市喜友名の国有地1万6729平方メートルを琉球大学に売却することを了承した。売却地は米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区跡地で、琉球大医学部と付属病院を移転する。
2020年度中に売買契約を結び、病院の工事を開始する。21年度には医学部の工事に着手し、24年度末までには両施設の利用を始める予定。
沖縄総合事務局の松永尚之財務部長は、現在の医学部と病院施設はスペースが狭く、老朽化も進んでいると説明した。
医学部施設では配管からの漏水が起き、研究・学習スペースが不足している。病院施設でも集中治療室(ICU)が常に満室で、一般病棟も利用し対応している。
今後、県内にまだ整備されていない「高度救命救急センター」の設置も推進していくという。