子どもの支援へ ネットワークつなぐ必要性を確認 居場所づくり講演会で実践報告


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地域の支え合いなどをテーマにした「THANKS運動 県子どもの居場所ネットワーク講演会」=12日、那覇市の県総合福祉センター

 子どもの支援や居場所について考える「THANKS運動 県子どもの居場所ネットワーク講演会」が12日、那覇市の県総合福祉センターで開かれた。実践報告を通して、支援のネットワークをつないでいく必要性を確認した。

 講演会では、那覇市社会福祉協議会の城間えり子さんとおとなワンサードの富田杏理さんが、子どもと地域をつなぐサポートセンターや県内児童へ食料を支援する「おきなわこども未来ランチサポート」の取り組みについて説明した。

 城間さんは新型コロナウイルスの感染拡大を受け子どもたちを巡る状況が一変したと指摘。その上で、子どもの居場所を支援する動きが出てきたことを強調し「地域でできることは地域で声を掛け合うこと。今後は学校や専門機関とのつながりを強化していきたい」と話した。富田さんはランチサポートの取り組みが県内全域に広まったことを強調した。2氏の報告を聞いた琉球大学人文学部人間社会学科の本村真教授は「個人だけでなく、企業や団体など沖縄の連携が強化されていった。子どもの居場所を守る意識が高まっており、ネットワークをつないでいくことができる」と話した。