宮古島に初の大学 宝塚医療大観光学部 2023年、城辺中跡地に


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宮古島市の下地敏彦市長(左から2人目)に協力要請文を手渡した宝塚医療大学の小原教孝常任理事(同3人目)=9日午前、宮古島市役所

 【宮古島】兵庫県の宝塚医療大学(岸野雅方学長)は9日、観光学部を新設し、来年3月閉校予定の城辺中学校校舎=市城辺福里=を利用したキャンパスを同地に開学する構想を発表した。同日、市役所に下地敏彦市長を訪ね、実現に向けて支援を要請した。2023年4月開学を目指している。市内で大学キャンパスが設置されるのは初めて。下地市長は「ぜひ進めてもらいたい」と応じた。

 宝塚医療大学は学校法人平成医療学園が運営する4年制大学で、兵庫県と和歌山県に保健医療学部がある。同法人は大阪や東京、名古屋などで医療技術系の専門学校も運営する。新設する観光学部は入学定員80人でスタートし、将来的には200人規模まで増やす予定。

 1年生は全員、宮古島キャンパスで学ぶ。原則全寮制で、中学敷地内か近接地に寮の建設も予定する。2年生以降はヘルスツーリズム、エアライン、地域経営、ホテル・ブライダルの四つのコースに分かれ、それぞれ東京や大阪のキャンパスで学ぶ。

 同大の小原教孝常任理事は宮古島にキャンパスを置く理由について「宮古島は豊かな自然に囲まれ、国内有数のリゾート地だ。観光関連企業も多く、人材育成に最適な環境だ」と説明した。