オール沖縄と保守系の一部、宮古島市長選で一本化の動き 「市政刷新」3氏から調整


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 【宮古島】任期満了に伴い来年1月に予定される宮古島市長選で、市政刷新を目指す保守系の一部と「オール沖縄」勢力が候補者一本化の調整を進めている。13日までに保守側からは前県議の座喜味一幸氏(70)と元市政策参与の安谷屋政秀氏(66)、オール沖縄側からは市議の島尻誠氏(50)の3人が擁立候補に挙がっている。告示日まで2カ月を切っており、調整を進める関係者は「できる限り早く一本化し、候補者を決めたい」と話した。

 候補者一本化は保守系の元市議と野党市議、県政与党県議らが中心となり、これまでに複数回、協議を進めてきた。10月の段階で玉城県政と連携すること、陸上自衛隊配備や弾薬庫建設についても玉城デニー知事と連携して国に説明を求めていくことなどを条件に、一本化を確認した。

 県政与党幹部によると玉城知事は静観する考えで、知事後援会幹部が調整役の一人として一本化に向けた作業に加わっている。

 市政刷新を目指す保守系元市議の一人は、6月の県議選の結果を挙げて「現職が推した候補は約9千票、オール沖縄が約7千600票で座喜味さんが約5千票だった。勝つためには一本化しかない。保守と革新で互いに壁はあるが、広い視点で捉えて乗り越えるしかない」と話した。

 現職の下地敏彦氏(74)は10月8日に出馬を表明し、16日に市内に選挙事務所設置を予定している。

座喜味一幸氏(左)・安谷屋政秀氏(中央)・島尻誠氏(右)