BEASTY優勝、全国へ バスケ県U15クラブチーム大会


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攻守で活躍したBEASTYの伊計叶貴(右)=15日、沖縄市の泡瀬公民館体育館

 バスケットボールの第1回県U15クラブチーム大会(第9回U15ジャパンクラブバスケットボールゲーム沖縄予選)が15日、沖縄市の泡瀬公民館体育館で行われた。出場した3チームによるトーナメントで争われ、BEASTYが初の栄冠に輝き、来年の全国大会(2021年1月4~6日、愛知県)への出場切符を手にした。大会は県内で15歳以下のクラブチームが増えたことに伴い、初開催された。

伊計が攻守でけん引

 司令塔の伊計叶貴が攻守で活躍した。巧みなハンドリングを生かしたドライブでゴール下に切り込みネットを揺らすと、インサイドには華麗にパスを回して好アシスト。その動きに連動し、チームも良いリズムでシュートを沈めていった。

 中学卒業後は京都の強豪校へ進学を予定しているという伊計は「高確率でゴールも決められたし、周りもよく動いてくれたのでどんどんパスを出せた」と徐々にリードを広げていった。

 理想とする「走るバスケが展開できた」と語るのは岸本行央監督。前半から「フェイントやタップシュートなども決まり、練習の成果が出せた」。終盤には1年生も起用し、15人全員でつかんだ勝利に満足げだ。

 2018、19年と全国大会に出場し経験を積んできた。県内ではクラブチームの大会が少なく、加えて新型コロナウイルスの影響で実戦が少ない1年間だった。真境名隼翔主将は「1対1の堅いディフェンスからの速攻ができ、良い流れがつくれた」と晴れやかな表情。大好きなバスケができることに感謝し「今年こそ、全国で決勝進出できるよう修正部分を一つずつつぶして挑みたい」と力を込めた。 (上江洲真梨子)

全国大会への切符をつかんだBEASTY