景況、4ヵ月ぶり好転 沖縄県中央会10月 観光需要増が影響


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 沖縄県中小企業団体中央会(島袋武会長)は16日、10月の県内各業界の景気動向を発表した。前年同月と比べた企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は全業種でマイナス68・2だった。9月調査のマイナス77・3から9・1ポイント改善した。政府の観光支援事業「Go To トラベル」による入域観光客数の増加や関連需要の上昇により、4カ月ぶりに好転した。

 製造業のDIはマイナス80・0で、9月から10ポイント好転した。10業種のうち8業種が「悪化」、2業種が「不変」と回答した。前回は「悪化」と答えたコンクリート製品製造業は、「不変」に上向いた。

 印刷・同関連業は、例年はカレンダーなどの需要で年末を前に繁忙期に入るが、今年は売り上げが厳しい状況が続いているという。

 非製造業はマイナス58・3で、9月から8・4ポイント好転した。12業種のうち8業種が「悪化」、3業種が「不変」と回答した。自動車整備業は車検需要の増加から「好転」となった。飲食料品小売業は「不変」から「悪化」になった。

 調査は中央会加盟組合22業種の情報連絡員の報告を基にまとめた。