「植民地扱いされているよう」米軍、津堅沖で11回目のパラシュート降下訓練 年間最多


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パラシュートでの降下訓練を終え、米軍ホワイトビーチへ戻った兵士ら=18日午後9時45分、うるま市勝連

 【うるま】米軍は18日夜、うるま市の津堅島訓練場水域でパラシュート降下訓練を実施した。同水域では4日以来の訓練で、今年11回目となり年間の最多回数を更新した。同日午後7時すぎ、横田基地所属のC130J輸送機から兵士5人が、パラシュートを使用して降下した。重大事故を引き起こす危険性があるパラシュート降下訓練の実施に、地元のうるま市が強く反発している。

 米連邦航空局が15日、訓練計画の航空情報(ノータム)を出していた。市民の安心安全を守る観点から、うるま市は16日、訓練を中止するよう沖縄防衛局を通じて要請していたが、米軍は強行した。うるま市議会は10月29日の臨時会で、これ以上の訓練中止を求める抗議決議と意見書を全会一致で可決した。

 うるま市島ぐるみ会議の宮城英和事務局長は「先日も降下訓練をしたばかりで腹が立つ。抗議行動をしても米軍関係の事件事故はなくならない。沖縄が植民地扱いされているようだ」と批判した。