新型コロナ 沖縄の新規感染者54人 3カ月ぶりに50人台 1人死亡


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県は19日、10代から80代の男女54人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者が50人を超すのは3カ月ぶり。居住地や年代、性別非公表の高齢者1人が入院中に死亡し、死者数は累計68人となった。県は感染者が増加傾向にあることを踏まえ、玉城デニー知事が20日に会見し、3連休や忘新年会シーズンを前に改めて感染防止策の徹底を呼び掛ける。

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 直近1週間の新規感染者数は19日発表で267人、12日発表の185人から1・44倍に増加した。

 県はさらに増え続けた場合は「医療提供体制が深刻な状況になる」として、推移を注視する考えを示した。

 米グーグルが人工知能(AI)を活用して日本向けにも始めた新型コロナの感染予測情報では、県内では17日~12月14日に、感染者913人、死者8人が確認されると予想されている。

19日の新規感染者のうち26人が接触による感染と推定され、家庭内感染と職場でいずれも8人、飲食・会食が5人、知人・友人が4人、その他1人だった。残る28人は調査中。行政検査は95件で陽性者は4人、保険診療で50人の陽性が判明した。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は16・27で全国4位。累計感染者数は3887人となった。

 米軍関係は新たに普天間飛行場とキャンプ・フォスターでそれぞれ1人の感染が確認され、累計は442人となった。