ロボコン中学生大会 伊江中が沖縄ナンバーワンの座に 連続出場5回目で手にした快挙


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県大会で好成績を収めた伊江中ロボット同好会のメンバーと同好会顧問の仲里研一郎教諭(左から4人目)=9日、伊江村西江前の伊江中学校

 【伊江】第21回創造アイデアロボットコンテスト沖縄県中学生大会(県中学校技術・家庭科研究会主催)が3日、中城村民体育館で開催され、団体部門に出場した伊江中ロボット同好会の「響 TRIAL(トライアル)」が総合優勝に当たるロボコン大賞に輝いた。同じく団体部門に出場した伊江中の「機械皇帝(ロボットキング)」は優秀賞に選ばれた。2016年の同好会結成以来、伊江中からの県大会出場は連続5回目でロボコン大賞受賞は初の快挙となった。

 ロボット同好会のメンバーは、今年1月の東京での全国大会基礎部門で1位に輝いた実績がある。今回は団体部門に初挑戦だった。

 団体部門のコンテストでは筒状の円柱や丸い枠の中に90秒間でいくつボールを入れるか、またその技術、アイデアを競う。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、動画またはレポートで作品を紹介し、実物は教諭が持ち込み審査された。

 大賞を受賞した「響―」は7人で、最大3個のボールを吸い込める吸い込み式や180度ロボットが回転する回転式など趣向を凝らした4台で挑んだ。特徴を映像で紹介し、総合的に高い評価を受けた。

 全国大会で優勝したチームメンバーでもあり「響―」のキャプテンの知念康史(こうし)さん(3年)は「アイデアと勝てるロボットをテーマにみんなで話し合い、念願の大賞を受賞することができた」と喜んだ。同副キャプテンの上地亮緯(ろい)さん(同)は「全国優勝した時のロボットに満足せずにそれを超えるロボットを目標としてきた。大賞は3年間の結晶だ」と話した。

 最優秀賞は以下の通り。【活用部門】うるま市立高江洲中【団体部門】読谷中【映像部門】糸満市立潮平中
 (中川廣江通信員)