3連休の繁華街、マスクの人、人、人 県内各地で「密」も


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3連休の中日、観光客ら多くの人たちが行き交う那覇市の市場本通り=22日午後4時すぎ、那覇市松尾(ジャン松元撮影)

 新型コロナウイルスの感染者が全国で増加傾向にある最中の3連休。県内各地では22日、観光客や県民の姿が目立ち、にぎわいを見せた。マスクをせずに密集する場面も確認され、戸惑いの声も上がった。

 南城市の安座真港では、久高島から帰ってきた観光客が次々と下船した。東京都から夫婦で訪れた女性(34)=自営業=は「医療環境が不十分な久高に行ったことで、島民に不安を与えたかもしれない」と表情を曇らせた。外間長裕久高区長(70)は「観光客がまた増えており、島民は自衛策を取るしかない状況だ」と不安を口にした。
 本部町備瀬のフクギ並木に隣接する駐車場は、多くの利用者で満車状態となった。海岸沿いにある撮影スポットでは、一部の人がマスクを着けずに、密集している様子が確認された。東京都から訪れた40代男性は「感染症対策をしているし、行っても大丈夫だと思った」と語った。
 北谷町美浜のアメリカンビレッジで観光をしていた、富山県の男性(71)は「沖縄での感染者増加は気になったが、マスクを着用し感染しやすい場所に行かないよう気を付けている」と、予防策を徹底していることを強調した。県の糸数公保健衛生統括監は3連休後に感染者が増加する可能性を懸念し、「3連休の行動が数字となって出てくる。引き続き行動を慎重にしてほしい」と呼び掛けた。