沖大が3年ぶりに2部昇格 サッカー九州大学リーグで準V


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3年ぶりにリーグ2部に昇格を決めた沖縄大(提供)

 サッカーの第35回九州各県大学リーグ決勝大会が23日まで、鹿児島県で行われ、決勝に進出した沖縄大は立命館アジア太平洋大(大分)と対戦し1―2で敗れた。新型コロナウイルスの影響で、本年度は準優勝までのチームが2021年度のリーグ2部へ昇格できることとなり、沖縄大は3年ぶりの2部昇格を決めた。佐賀県代表なしのため抽選により出場した琉球大は立命館アジア太平洋大との初戦で0―11で敗れた。

 

▽1回戦
沖縄大 不戦勝 鹿児島大
立命館アジア太平洋大(大分) 11―0 琉球大

▽準決勝
沖縄大 2―0 熊本大医学部

▽決勝
立命館アジア太平洋大 2 1―1 1 沖縄大
              1―0

夢だった昇格を決め、笑顔を浮かべる沖縄大の(左から)新見弘基と石田康太主将(提供)

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創部50年節目で歓喜

 

 九州各県大学リーグで準優勝し、3年ぶりの2部昇格が決まり歓喜に沸く沖縄大。2017年に優勝し18年度に2部に昇格したが、1年で降格し辛酸をなめてきた。再び2部昇格をたぐり寄せたのは、悔しさをバネにひたむきに練習に励んできた4年生がいたからだ。

 決勝は同点で折り返した後半開始直後、シュートブロックでハンドを取られ選手1人が退場になり、PKで逆転を許してしまう。最後まで点差をひっくり返すことはできなかったが、前半15分に座間味星哉のシュートで先制点を奪い主導権を握るなど善戦した。石田康太主将は「1人少ない中で全員がよく走り、倍以上の働きをした」と準優勝を素直に喜ぶ。

 

 1年時に昇格を経験した新見弘基は「自分たちが先輩に(2部に)上げてもらった経験を後輩にも残せた」と敗れはしたが、4年間の思いがあふれ、試合後に号泣。ことし創部50周年という節目で2部昇格を決め、後輩には「これから新しい歴史を残してほしい」と1部昇格の夢を託した。