自動車F4 平良響、最終戦は2位 今季全レースで表彰台


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平良 響

 4輪カーレース「フォーミュラ4」(FIA―F4)の今季最終戦となる第12戦が29日、静岡県の富士スピードウェイ(1周4563メートル、14周回)で行われ、既にシリーズ王者を決めている平良響(コザ高出、TGR―DC RS トムススピリットF4)が2位に入った。連勝記録は10勝で止まった。

 タイムは24分51秒443で、1位との差は0・884秒だった。平良は今季、開幕戦で3位の成績を収め、その後の第2戦から勝ち続け、9連勝でF4の連勝記録を更新。28日の第11戦で10連勝まで伸ばしていた。最終戦を含め、全てのレースで表彰台に上がる活躍を見せた。

◆精神面での成長実感

 4番手スタートだったが、2周目の序盤で2位にまで順位を上げた平良響。ここから2~5位までがコンマ数秒差内にひしめく接近戦に。後ろにぴったりと付けられ「前を追いたいけど、まずは抜かれないことを一番に心掛けた」。後続との心理戦を制し、2位のままゴールした。

 前日に圧倒的な強さでシリーズ王者を決めたが、開幕戦と最終戦では表彰台の頂点を逃す形となり「ちょっと嫌な感じ」と苦笑い。それでも「この悔しさを生かしてもっと速くなりたい」と力に変える。今季は精神面やマシンのセットアップ能力で強く成長を実感できるシーズンとなった。「(一つ上のカテゴリの)F3に相当する全日本スーパーフォーミュラ・ライツに挑戦したい」と力を込めた。