沖縄県内10月の景気動向「下げ止まり」りゅうぎん総研 判断は据え置き


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 りゅうぎん総合研究所(照屋保社長)は30日、10月の県内景気動向を発表した。消費や建設関連で弱含んでいるものの、観光関連で下げ止まりの動きがみられるとして、県内景気は「下げ止まりの動きがみられる」と判断した。判断は5カ月連続で据え置いた。

 【消費】百貨店売上高は前年同月比23.0%減だったが、マイナス幅は4月以降で最も小さかった。前年の消費増税影響の反動もあり、身の回り品が増加した。スーパー売上高は既存店ベースで同1.5%増。

 【建設】9月の建築着工床面積は同49.2%減で、住居、非住居用ともに減少した。同月の新設住宅着工戸数も同63.4%減の600戸と、4カ月連続で減少。内訳は貸家が72.9%減、分譲が56.5%減だった。一方、10月の建設受注額は同196.8%増と3カ月ぶりに前年を上回った。民間工事が同432.4%増だった。

 【観光】主要ホテル宿泊収入は同41.5%減と16カ月連続で前年を下回った。那覇市内ホテルは販売客室数、客室単価ともに低下したが、リゾートは「Go To トラベル」の効果もあり、客室単価が上昇した。主要ゴルフ場入場者数は県内需要の回復などで同5.7%増となった。